FXの取引単位は、たいていは1万通貨です。現実的に利益を稼ごうとすれば1万通貨での取引が適していますし、実需としてリスクヘッジに使う場合でも、それよりも細かい単位で取引をする必要性もありません。1万通貨であっても1000通貨であっても手数料は無料であることが多いですが、スプレッドやスワップポイントを見れば1000通貨のほうが不利になるケースも多いと言えるでしょう。ですから、すでに安定して利益を上げることのできる人なら、1万通貨で取引をする方が適していると考えられます。
それにもかかわらず1000通貨の取引がFXではよく利用されているのですが、その理由は単純にポジションが小さいことです。ポジションが小さければ、予想が外れたときの損失も小さくなります。これが取引されている理由の一つだと考えられます。もちろんですが利益も小さくなりますから、本格的に取引をするのには適していません。
では、どのような場合にメリットが生じるのかというと、実験的に取引をする場合です。コストを無視すれば、1000通貨での取引と同じ事を1万通貨でできれば、利益の比率は10倍になります。何か新しい戦略を思いつて実験的に取引をしたい場合には、それが安定的な利益をもたらすのかどうかが分からないでしょう。例えば、今まで使っていなかったテクニカル指標を用いて取引を行う場合や、あるいは自動売買で新しいアルゴリズムを導入する場合などです。
このような場合、1000通貨のFXでリスクを抑えるメリットは大きいと考えられます。
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